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あなたの本棚をすっきりさせる小さな一歩

Tags: 生前整理, 本の整理, 片付け, シニア, 終活

ご自宅の本棚に、もう長い間読んでいない本や、いつか読もうと思ってそのままになっている本はございませんでしょうか。また、思い出が詰まった本や、いただきものの本など、どのように扱えば良いか迷う本もあるかもしれません。

本棚の整理は、 physical (物理的) な作業だけでなく、心の整理にもつながる大切な機会です。しかし、増えてしまった本を前にすると、「どこから手をつけて良いか分からない」「一度に全部は無理」と感じて、つい後回しにしてしまうこともおありかと思います。

このページでは、70代後半の読者の方々に向けて、無理なく、そして心地よく本棚を整理するための「小さな一歩」から始められる方法を、丁寧にご案内いたします。焦らず、ご自身のペースで進めることが何よりも大切です。

本棚の整理を始める前の、優しい心構え

本棚の整理を始める前に、少しだけ心構えについて考えてみましょう。

小さな一歩で始める本棚整理の手順

さあ、具体的に小さな一歩を踏み出してみましょう。まずは、本棚の一番上の段や、特に気になっている数冊など、ごく限られた範囲から始めます。

  1. 対象を決める:

    • 本棚の「一段だけ」と決めましょう。
    • あるいは、テーブルの上にある「読みかけの本3冊」でも構いません。
    • 本当に小さな範囲で始めることが成功の鍵です。
  2. 本を手に取る:

    • 決めた範囲にある本を、全て一度その場所から取り出してみましょう。
    • 棚が空っぽになると、それだけでもすっきりとした気持ちになります。
    • 取り出した本を、床やテーブルの上に置いてみてください。
  3. 一冊ずつ判断する:

    • 取り出した本を、一冊ずつ手に取ってみましょう。
    • そして、ご自身にそっと問いかけてみてください。
      • 「この本は、また今後読み返す機会があるでしょうか?」
      • 「情報は古くなっていませんか?今の生活に役立ちますか?」
      • 「この本を持つことで、心から嬉しい気持ちになりますか?」
    • 「いつか読むかも」「もったいない」という気持ちは自然なものですが、正直な気持ちと向き合うことが大切です。
  4. 「残す」「手放す」「迷う」に分ける:

    • 手に取った本を、大きく3つのグループに分けてみましょう。
      • 「残す」: これからも大切にしたい、必要だと思う本。
      • 「手放す」: 今はもう必要ない、読み返さないだろうと思う本。
      • 「迷う」: すぐには決められない本。
    • 「迷う」本が出てくるのは当たり前です。無理に白黒つけようとせず、「迷う箱」を一つ用意して、一時的にそこへ入れておきましょう。
  5. 「手放す」本の行き先を考える:

    • 「手放す」と決めた本にも、様々な旅立ちの方法がございます。
      • 売る: 古本屋さんに買い取ってもらう、地域のイベントで販売する(難しい場合はご家族に相談)。
      • 寄付する: 地域図書館や福祉施設、本を必要としている団体に寄付する。
      • 譲る: 友人や知人、ご家族の中で読んでくれそうな方に譲る。
      • 処分する: 地域の分別ルールに従って、資源ごみとして出す。
    • 本が次に活かされる方法を考えると、手放すことへの抵抗が和らぐこともございます。
  6. 「残す」本をしまう:

    • 「残す」と決めた本を、元の棚に戻しましょう。
    • この時に、埃を拭いたり、背表紙が見えるように並べ直したりすると、より一層気持ちよく使うことができます。
    • もし可能であれば、ジャンル別に分けてみるのも良いかもしれません。

思い出の詰まった本について

思い出が詰まった本は、なかなか手放しにくいものです。無理に手放す必要はございません。

大切なのは、ご自身の心と向き合い、無理のない範囲で選択することです。

整理を続けるためのヒント

本棚の整理は、過去を振り返りながら、これからを心地よく過ごすための準備でもあります。この小さな一歩が、あなたの心と空間にゆとりをもたらすことを願っております。