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生前整理、何から始める?無理なく取り組むための小さな一歩

Tags: 生前整理, 終活, 片付け, 整理術, 始め方

「そろそろ身の回りを整理しなくては」「将来のために片付けておきたい」。そう思われていても、「一体、何から手をつけて良いのかしら?」と迷われている方もいらっしゃるかもしれません。

長年大切にしてきた物や、思い出の詰まった品々を前にすると、どこから始めれば良いのか分からなくなったり、少し気が重くなったりするのは自然なことです。無理に急ぐ必要はありません。ご自身のペースで、心穏やかに始めることが大切です。

この記事では、「生前整理を始めたいけれど、何から始めたら良いか分からない」と感じている方に向けて、無理なく、体力的な負担も少なく、心穏やかに取り組める「小さな一歩」についてお話しいたします。

生前整理を始める前の心構え

生前整理と聞くと、「全て完璧に片付けなくてはいけない」と思われるかもしれませんが、そうではありません。まず大切なのは、完璧を目指さないという心構えです。

「どこから始める?」おすすめの小さな一歩

では、実際にどこから始めると良いのでしょうか。いきなり大きな押入れや物置に挑むのは大変です。まずは、場所や物の量を小さく絞って始めるのが無理なく続けられるコツです。

例えば、このような場所から始めてみてはいかがでしょうか。

「ここならできそう」と思える小さな場所を選んでみてください。

小さな一歩を踏み出す具体的なステップ

場所を決めたら、次は実際に手を動かしてみましょう。こちらも、いくつかの小さなステップに分けて考えます。

ステップ1:対象の場所の物をすべて出す

選んだ小さな場所に入っている物を、一旦全て外に出してみます。テーブルの上や床に広げてみましょう。全部出すことで、どれくらいの量があるのか、何があるのかが視覚的に分かりやすくなります。

ステップ2:「いる」「いらない」「迷う」の3つに分ける

出した物を一つずつ手に取り、「これからも使うもの(いる)」「もう使わないもの(いらない)」「すぐに決められないもの(迷う)」の3つのグループに分けます。

判断に迷うときは、「一年以内に使ったかしら?」「これからも使う場面があるかしら?」など、簡単な基準を考えてみましょう。思い出の品や大切な物で迷う場合は、すぐに判断しようとせず、「迷う」のグループに入れておいて構いません。

ステップ3:「いる」物を元に戻す(量を考える)

「いる」と分けた物を、元の場所に戻します。この時、もし量が多すぎるようであれば、「本当に全部必要かしら?」と少し考えてみましょう。同じような物がいくつもある場合などは、数を減らすことも検討してみてください。戻すときは、使いやすいように配置を工夫すると、今後の生活がより快適になります。

ステップ4:「いらない」物の行き先を考える

「いらない」と分けた物については、どうするかを考えます。捨てるだけでなく、まだ使える物は家族や友人に譲ったり、寄付したり、リサイクルに出したりすることもできます。すぐに決められない場合は、無理にその場で処分せず、「いらない物」としてまとめて別の場所に置いておき、後日改めて考える時間を持つのも良い方法です。

「迷う」とした物は、別の箱などにまとめておき、すぐに判断せず時間を置いてから見直してみましょう。気持ちに余裕ができたときに見返すと、意外とスムーズに判断できることもあります。

小さな整理を続けるためのヒント

一度にたくさんの場所を片付けるのは難しくても、小さな場所の整理を繰り返すことで、少しずつ家全体がすっきりしていきます。続けるためのヒントをいくつかご紹介します。

まとめ

生前整理は、一度にすべてを終わらせる必要はありません。どこから手をつけて良いか分からないと感じることは、決して特別なことではありません。

まずは「引き出し一つ」や「机の上の一部」など、小さな場所から始めてみましょう。そして、物を「いる」「いらない」「迷う」に分けるという、シンプルなステップを繰り返してみてください。体力や気持ちに無理のない範囲で、ご自身のペースで進めることが何よりも大切です。

小さな一歩を踏み出すことで、心も少しずつ軽くなっていくのを感じられるはずです。焦らず、ご自身の心と体に向き合いながら、穏やかに整理に取り組んでいきましょう。