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増えがちな紙袋や包装紙を整理する小さな一歩

Tags: 生前整理, 整理, 片付け, 紙袋, 小さな一歩

紙袋や包装紙は、いただきものを開封するたびに増えていくものですね。「いつか何かに使えるかもしれない」と思って取っておいたら、引き出しや棚の奥にたくさんたまってしまっているということはありませんでしょうか。

かさばる紙袋や包装紙が場所を取っていると感じたり、いざ使いたい時に探せなかったりすると、少し気持ちが重くなることもあるかもしれません。

この紙袋や包装紙の整理は、生前整理や終活の一環として、無理なく取り組める小さな一歩になります。まずは、この身近なものから整理を始めてみませんか。この記事では、増えがちな紙袋や包装紙を、心穏やかに整理していくためのヒントをご紹介します。

なぜ紙袋や包装紙は増えてしまうのでしょうか

私たちは、品物を受け取る際に美しい紙袋や包装紙を目にすると、「捨てるのはもったいない」「何かに再利用できるかもしれない」と感じやすいものです。特に丈夫なものやデザインの良いものだと、その気持ちは一層強くなるでしょう。

また、すぐに使う予定がなくても、とりあえず引き出しや棚にしまっておけば安心、と感じることもあります。このようにして、少しずつ、気がつかないうちに量が増えていってしまうのです。

整理を始める前の準備と心構え

紙袋や包装紙の整理は、大がかりな作業ではありません。ほんの15分や20分でも大丈夫です。まずは「この引き出し一段だけ」「棚のこのスペースだけ」というように、短時間で終えられる範囲を決めて始めてみましょう。

必要なものは、分けておくための箱がいくつか(例えば「使うもの」「手放すもの」用)と、捨てるためのゴミ袋くらいです。

そして一番大切なのは、「すべてを完璧にきれいにしよう」と思わないことです。今日は少しだけ、明日はまた少し、というように、ご自身のペースで、無理なく進めるという気持ちで取り組んでください。疲れたらすぐに休憩して大丈夫です。

紙袋・包装紙の整理を始める小さなステップ

さあ、決めた場所の整理を始めてみましょう。以下のステップで進めてみると、分かりやすいかと思います。

  1. すべてをいったん出す(無理のない範囲で) 引き出しや棚の中から、紙袋や包装紙を一度全部出してみましょう。ただし、量が多い場合は、全部出す必要はありません。まずは手に取れる範囲だけでも大丈夫です。どんなものがあるのか、どのくらいの量があるのかを把握することから始めます。

  2. 種類ごとに分けてみる 出したものを、大まかに種類ごとに分けてみます。

    • 紙袋(大きさ別に分けても良いでしょう)
    • 包装紙
    • リボンや紐
    • その他(ショップカードなど) このように分けるだけで、自分がどんなものをたくさん持っているのかが見えてきます。
  3. 「使うもの」と「手放すもの」に分ける ここからが大切な判断です。分けておいた種類ごとに、「これは使うかな」「これはもう使わないかな」と考えてみましょう。

    • 使うもの: 今後、どなたかに物を差し上げる際に使いたい、保管用に使いたい、と感じるものを選びます。きれいで破れていないか、サイズは適切か、などを考えてみてください。
    • 手放すもの: 汚れていたり、破れていたりするもの。また、量が多すぎて置き場所に困る場合は、今後使う機会が少ないと思われるものを選んでみましょう。

    「いつか使うかも」と迷うものは、いったん「保留」の箱に入れておき、後でもう一度見直すことにしても良いでしょう。焦る必要はありません。

  4. 手放すものとの向き合い方 「手放す」と決めたものでも、まだきれいで捨てるのは気が引ける、というものもあるかと思います。捨てることだけが選択肢ではありません。

    • リサイクル: 汚れていない紙袋や包装紙は、自治体の古紙回収に出すことができます。資源として再び活かされるのは嬉しいことですね。
    • 近所の方や知人に譲る: もし周りに「欲しい」という方がいらっしゃれば、お譲りするのも良いでしょう。
    • 地域の施設に確認する: 保育園や幼稚園、高齢者施設などで、工作や催し物用に紙袋や包装紙を必要としている場合があります。事前に確認してみるのも一つの方法です。

    無理に捨てる必要はありません。ご自身の気持ちが楽になる方法を選んでください。

キレイにたたんで、使いやすくしまう

使うと決めた紙袋や包装紙は、きれいにたたんで収納しましょう。紙袋は持ち手を内側に入れ込み、平らにするとかさばりません。包装紙もきれいに折りたたんでおきます。

収納する際は、立てて収納すると、何があるか一目で分かり、取り出しやすくなります。大きさ別に分けておくと、さらに便利です。

今後、紙袋を増やしすぎないために

整理が終わった後も、新しい紙袋や包装紙は増えていきます。増えすぎを防ぐためには、持ち帰ってきた際にすぐに「これは必要かな?」と考えてみる習慣をつけるのがおすすめです。すぐに判断できないものは、一時的に置いておく場所を決めておき、定期的に見直すようにすると良いでしょう。

整理の小さな一歩を踏み出して

紙袋や包装紙の整理は、身近で取り組みやすい整理の第一歩です。すべてを一度に終わらせようとせず、できる範囲で、少しずつ進めることが大切です。

この小さな整理を経験することで、「これも整理できるかもしれない」という気持ちが湧いてくるかもしれません。ご自身のペースで、心地よい暮らしのために、一歩ずつ進んでいかれてください。もし体力的に大変な場合は、ご家族に手伝いを頼んでみるのも一つの方法です。

この経験が、今後の整理への自信につながることを願っております。