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リビングの引き出し、小さなこまごまを整理するやさしい方法

Tags: 生前整理, 整理整頓, 片付け, 小物, 引き出し, リビング

ご自宅のリビングにある引き出し、いつの間にかたくさんの小さな物でいっぱいになっていませんでしょうか。ペンやメモ帳、電池や薬、使わないままの小物など、様々なものが一緒に入り混じり、「いざ何かを取り出そうとしても、どこにあるか分からない」といったご経験があるかもしれません。

こうした引き出しの中の整理は、「どこから手をつけて良いか分からない」「一つ一つ判断するのが億劫」と感じる方もいらっしゃるかと思います。しかし、ここは家の中心となる場所であり、ここが片付くだけでも、心が軽やかに感じられるものです。

この記事では、リビングの引き出しに溜まりがちな「こまごまとした物」を、体力に無理なく、ご自身のペースで整理するための、やさしい方法をご紹介いたします。一度にすべてを終わらせようとせず、まずは小さな一歩から踏み出してみませんか。

なぜ、リビングの引き出しから始めるのが良いのでしょうか

家全体の整理を考えた時、どこから始めるべきか迷う方も多いことでしょう。その点、引き出しは比較的小さな空間ですので、全体を把握しやすく、作業が終わりやすい場所と言えます。

広い場所から始めてしまうと、物の多さに圧倒され、途中で疲れてしまうことがあります。引き出し一つ分であれば、「今日はここだけ」と目標を定めやすく、達成感を得ながら次に進むことができます。また、座ったまま作業を進めることも可能ですので、体力的な負担も少ないでしょう。

引き出しの小さなこまごまを整理するステップ

それでは、具体的な整理のステップを見ていきましょう。無理のないペースで、一つずつ進めていくことが大切です。

ステップ1:まずは「一つの引き出し」を選びましょう

たくさん引き出しがあっても、一度にすべてを整理しようとしないことです。「今日はこの引き出しだけ」と、対象を一つに絞ります。例えば、一番よく使う引き出しや、比較的物が少ない引き出しから始めてみるのが良いかもしれません。

ステップ2:引き出しの中の物を「ざっくりと」見てみましょう

引き出しの中の物をすべて外に出す必要はありません。体力に自信がない場合や、物の量が多い場合は、引き出しの中を上から眺めるだけでも大丈夫です。何が入っているのか、ざっくりと把握するだけで十分です。

ステップ3:「使うもの」と「使わないもの」に分けてみましょう

引き出しの中の物を一つずつ手に取り、「これは今、使っているものか」「これからも使うものか」を考えてみましょう。

この段階では、「迷うもの」も「使わないもの」の方に仮置きしておくと良いでしょう。「いつか使うかも」と思って取っておいたものも、この機会に見直してみます。例えば、何年も前の電池や、インクが出ないペン、期限切れの薬などがこれにあたるかもしれません。

ステップ4:「使わないもの」の行き先を決めましょう

「使わないもの」に分類された物は、さらにその後の行き先を考えます。

一つ一つ手に取り、「これは本当に必要かな」と問いかけながら、それぞれの行き先を決めていきます。すぐに判断できないものは、「保留」の箱を一つ用意して、そこに入れておくのも良い方法です。後でもう一度見直す時間を設けてみましょう。

ステップ5:思い出の品が出てきたら

引き出しの中から、手紙や写真、小さな記念品など、思い出の品が出てくることもあるでしょう。こうした物は、すぐに処分を決められないものです。無理に判断する必要はありません。

思い出の品は、あなたの人生の大切な一部です。無理に急いで手放す必要はありません。ご自身の気持ちに寄り添いながら、どうしたいかをゆっくり考えてください。

整理を終えた引き出しを「使うもの」だけで整える

「使わないもの」の分類と行き先が決まったら、残った「使うもの」を引き出しに戻します。この時、同じ種類のものをまとめて入れたり、小さなケースで仕切ったりすると、次から探しやすくなります。

無理なく続けるためのヒント

最後に

リビングの引き出しの整理は、小さな一歩かもしれませんが、ご自身の空間が整うことで、心も穏やかになることでしょう。一度にすべてを終わらせようと気負わず、今日、この記事を読んだことをきっかけに、まずは引き出し一つから、ゆっくりと、ご自身のペースで始めてみてください。

小さな「できた」を積み重ねていくことが、やがて大きな安心感につながります。応援しております。